Canon EOS 50Dの使用感

EOS 50Dを購入して半月が過ぎました。この間に５回ほどヒコーキの撮影に行ったので、使用感などを書いてみますが、あくまでも個人的な感想です。

使用したレンズは写真のEF70-300 F4-5.6 IS USMと、EOS KISS X2のダブルズームキット購入時に付属のEF-S 55-250 F4-5.6 ISの２本です。50D購入前、今年５月からはEOS　KISS X2を使っていたので、それとの比較になります。KISS X2購入時はEOS 40Dと散々悩んで、予算の都合上KISS X2にしたという経緯がありました。

X2も日常の場面で使うには軽くて良いカメラなのですが、ヒコーキ撮影というジャンルではいくつか使いにくい点がありました。まず、グリップの持ちにくさです。もともとX2はCMなどでも女性をターゲットにした、おもにファミリー用として売り出していました。そのためそれほど手の大きくない私にもグリップとカメラ本体の間隔が狭くて持ちにくく、シャッター操作もやりにくいという状態でした。また、軽いということが裏目に出て、シャッターを押す瞬間にカメラが傾きやすい傾向があります（撮影技術の問題も大きいのでしょうが..）

二つ目はオートフォーカスの精度・追従性に不満がありました。上の写真のレンズは超音波モーターを使っているのですが、リングモーターではないためか、音が大きく合焦までに時間がかかる（DCモーター使用のキットレンズよりも劣る）という問題があります。これはカメラ雑誌などでも指摘されていることなので仕方がないといえばそれまでですが、店頭でEOS 40Dに装着して試してみると、KISS X2よりは合焦しやすいということがわかりました。

そうしたところへ50D発売のニュースです。評価記事を読むとオートフォーカスの動作が40Dよりも良いらしい。グリップは40Dと同じなので問題なし。おりしも世間はボーナスシーズンで勤務先でもなんとか出るらしいという噂があって、我が家の財務大臣と交渉の結果、稟議に（しかたなく？）OKが出て、めでたく購入と相成りました。

実際に使用した感想は、オートフォーカスは以前に比べてかなり外す割合が減りました。一度食らい付いたら離さないという感じです。この点はレンズだけではなく、カメラ側のフォーカス精度もかなり影響があるということを今更ながら認識した次第です。
画質や解像度、ノイズに関してはKISS X2でも不満は無かったので問題なし。問題があるとすれば、画素数が上がったためにパソコンに保存する時の容量が増えてしまったことです。これもふだんはRAWというフォーマットで記録しているためですが、50Dには約半分の画素数に落として記録するsRAW1というモードがあるので、もっぱらそれで記録していますが、Web用のようにリサイズしてJPEGに変換する用途ならば画質としては問題ないと考えています。

電車やヒコーキなど乗り物の撮影で使用することが多い連写については、普段は使用しないので評価はできません。簡単なファーストインプレッションでしたが、また気がついたことがあれば書いていきたいと思います。