「ハドソン川の奇跡」NHKよ、お前もか・・ [飛行機]
2009年1月15日にアメリカで発生した航空機事故「ハドソン川の奇跡」。
バードストライクによって全てのエンジンが停止した飛行機をハドソン川に着水させて、ひとりの死者も出さなかったことで「奇跡」と呼ばれています。
9月24日にはトム・ハンクス主演で映画も公開されますが、昨日(9月7日)NHK-BSプレミアムでドキュメンタリーが放送されました。
番組は事故を時系列で追ったものですが、全員生還の「奇跡」にはクルーの冷静な判断や操縦だけでなく、救助に関わった多くの人たちの努力があったことも描かれていて、全体としては見応えがありました。
ところで、数年前に民放で同じような放送がありましたが、その再現ドラマで機長が懸命に操縦桿を操作している場面があって思わずのけぞってしまいました。
事故機はエアバスのA320で、いわゆる「操縦桿」はありません。ゲーム機のスティックのようなもの(サイドスティック)で操縦します。
さて、NHKはどうだろうと思って見ていたら、操縦席の全景がモノクロの写真で出てきますが・・・ありました「操縦桿」^^;
録画したもので調べてみたら、なんとエアバスA320のライバル、ボーイングの737-700か800の操縦席でした。NHKよ、お前もかぁ・・という気分でしたね。
番組の中で事故機の機長にインタビューしている部分では、機長が「サイドスティック」という言葉を口にしていたにもかかわらず・・です。
こういうドキュメンタリーでは専門家の監修は受けないのでしょうか? 番組では「これは事故機と同じ操縦席です」と明示してはいませんが、番組の流れから見ても多少飛行機に興味を持つ人なら「あれ?」と思うんじゃないかなぁ。
多くの人にとっては「些細なこと」かもしれませんし、こんなことをイチイチ取り上げるのもどうかと思いますが、気になる性格なもので.. ^^;
なお、再現映像の中に出てくる操縦席の窓の下側にある「グレアシールド」は、エアバス系を模しているように見えました。
Boeing 737-800
* 写真は事故機とは一切関係ありません。
* 9月9日:内容を一部訂正・加筆しました。
こんばんは@札幌実家です。
航空機事故などの「再現・検証VTR」の類は総じてツッコミ所満載です(笑)
リアリティに欠ける上に「誤訳」まで到らなくとも適切な訳とは言えない和訳が
誤解を招いている検証も多いですよ。
by Dash8 (2016-09-12 00:21)
Dash8さん、こんにちは。
普段から航空機に関する報道には、それほど詳しくない自分でも「変だな?」と感じる部分はありました。
今回はNHKの番組ということで、受信料を払っている立場から書いてみました。直接NHKに伝えることも考えましたが、意見を言ってもなかなか改善されない経験があったので、今回はブログで発信するだけに留めました。
余談ですが1年ほど前に、動画閲覧の「フラッシュプレーヤー」でウィルスに感染する恐れがあるという報道を、NHKのニュースサイトで「フラッシュプレーヤー」で見ました。 ^^;
デスクトップ版「NHK NEWS WEB」の動画は「フラッシュプレーヤー」でしか見られないので、これはブラックジョークにしても笑えない・・と思い、改善を求めるメールをNHKに送り「認識はしており、検討します」という返事をいただきましたが、未だに改善されていません。
「フラッシュプレーヤー」開発元のAdobeでさえ、HTML5など他の方式への移行を促しているのに、なんとのんきな対応だことと思っています。
by osamu (2016-09-12 06:41)