受信機の音質改善 [電子工作]
航空無線を聞くためには、当たり前ですが受信機が必要です。
私が使っているのは割と普及しているタイプではないかと思いますが、イヤホンで聴くとシャカシャカと高音が強調される感じです。
了解度を上げるためにはその方が良いのかもしれませんが、交信開始 / 終了時に出る「ザッ」というノイズも耳障りで、以前から気になっていました。
このシャカシャカやノイズを押さえるために、受信機とイヤホンの間に入れる簡易的なローパスフィルター(高音域をカット)を作ってみました。受信機にも同じような機能があるのですが、イマイチ効果が小さいのです。
真ん中にあるのが今回作ったフィルター
中身はこんな感じ。抵抗とコンデンサだけで構成。
とりあえず音声帯域より上の周波数を減衰させればいいだろうと、手持ちの部品で適当に作ったのでどのような特性になっているのかは不明です。^^;
ICなどを使えば高音域を急激にカットするフィルターも作れますが、電池が必要になるので今回は見送りました。
裏側にはベルトに留められるようにクリップを付けました。
本来は名札を入れて胸などに付けるものです。文房具店で見つけたものを流用。
フィルターの効き具合ですが、高音域は結構押さえられています。ノイズも少なくなり音声自体もソフトな感じになりましたが、実際に空港周辺で使ったときに、エンジン音や周辺の音に影響されて交信内容が聞き取りにくくならないかチェックが必要です。
9月9日に天気が悪いにもかかわらず生コンポイントに出動したのは、ローパスフィルターのテストも兼ねていたからです。
この日は近くで芝刈り機を使って草を刈っていて騒音もありましたが、それでも交信内容は十分に聞き取れたので実用上は問題なさそうです。
<補足>
イヤホンではなく受信機のスピーカーで聴けばノイズはさほど気にならないのですが、航空無線の交信内容を他人に聞こえるようにすることは電波法違反になります。(航空無線を聞くこと自体は違反にならない)
<電波法第59条の抜粋>
何人も法律に別段の定めがある場合を除くほか、特定の相手方に対して行われる無線通信を傍受してその存在若しくは内容を漏らし、又はこれを窃用してはならない。
*電波法第109条によれば、59条に違反すると無線に従事しない一般の人は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられることがあるようなのでご注意下さい。私は無線の免許があるので、2年以下の懲役または100万円以下の罰金になるようです。ヒェ〜、気をつけよう。
自作自演いいですね~
ついでにデジタル受信機作って!
by kenmei (2015-09-24 12:20)
デジタル受信機 ➡ 警察無線の盗聴用?
by osamu (2015-09-24 20:50)