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コンデジでヒコーキを撮る [カメラ]

ヒコーキ写真を意識して撮り始めたのは、デジタル1眼レフカメラを使い出してからです。それまでは用事があって空港に行ったときに、展望デッキや搭乗待合室から撮っていたという程度で、カメラはキヤノンの「PowerShot S1 IS」という、320万画素で手振れ防止付きの10倍ズームでした。

先日、持ち運びの負担にならないコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)が欲しくなり、ボーナス先取りで購入しました。量販店で比較検討の結果、家を出るときには購入対象のリストになかった、ニコンの「COOLPIX P100」の箱を抱えて帰ってきました。こういう事は自分の場合、よくあります。

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購入の動機は「お散歩カメラ」が欲しいということで、最初はリコーのCX3を考えていました。店頭で試してみると、フォーカスは予想していたよりも速いし、画も背面の液晶モニターで見る限りは大丈夫。ズームも28-300mmの10倍クラスで「もしかしたらヒコーキも撮れるかも..」と考えたのが間違いの元。「ヒコーキを撮る」という立場で見ると「ビューファインダー(VF)がない」ことがネックになってきました。

そういえばPowerShot S1 IS にも液晶VFがありました。こうなるとVFなしの薄型コンデジはもう対象外。当初の「お散歩カメラ」構想はどこかへ吹っ飛び、あらためて探してみるとキヤノンの「PowerShot G11」フジの「FinePix HS-10」ニコンの「COOLPIX P100」が候補になりました。

G11は以前から気になっていて、画質もきれいだという印象がありましたが、ズーム比が5倍(35mm版換算で28-140mm)はHS-10の30倍(同24-720mm)、P100の26倍(同26-678mm)に比べて低く、この時点で却下。でも光学VFと無骨とも言えるデザインには未練があります。

レンズ倍率とマニュアル操作ズームという点でHS-10がヒコーキ撮影には最適と思いましたが、撮影時の重量が730グラムでP100の481グラムに比べると重すぎ。一応「お散歩カメラ」がメインなのでHS-10も脱落。消去法でP100が残った次第です。

早速新千歳でテストしてみましたが、コンデジでヒコーキを撮るのは予想以上に難しい。S1 IS時代の撮影では駐機中やタキシングがほとんどだったのですが、飛んでいるヒコーキを撮るとなるとフォーカス、フレーミング、ズーム操作いずれも思い通りに行かず、1眼レフの方がよほど楽だと思いました。特にパワーズームは高倍率のためか思ったところで停止させられず、あれこれやっているうちにヒコーキは空の彼方へ..という始末。HS-10にすべきだったかと少し後悔。

VFの像消失時間やシャッタータイムラグが長いというのも、チャンスを逃すことになりますね。それでもどうにか飛んでいるヒコーキを追えるようになったので、何枚かの写真を載せておきました。空港では1眼タイプのコンデジでヒコーキを撮っている人を見かけますが、敬服してしまいます。

掲載した写真はホワイトバランスや明るさ、シャープネスを撮影後に補正してあります。角度補正で自動トリミングされたものもありますが、程度はわずかです。では生コンポイントでの写真から。

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焦点距離 約380mm(35mm版換算、以下同じ)

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焦点距離 約160mm

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焦点距離 約290mm 機体が小さいので捕らえにくかったです。

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焦点距離 約380mm タキシングではそれほど苦労しません。

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RWY19Rの丘から。左は焦点距離 約40mm、右は同じ位置から焦点距離 678mmの最望遠側です。陽炎でボケていますが、1本のレンズでここまでカバーできると、その便利さに慣れてしまうのが怖い。次のレンズ購入はシグマの50-500mmになるか?

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焦点距離 約150mm 太陽はトップライトに近い位置です。

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焦点距離 約250mm 少し尻尾が切れました。

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焦点距離 約130mm こちらはフレーム内に収まりました。

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RWY19Rの進入灯。焦点距離 約50mm。レンズの直径が小さいのでフェンス金網の隙間にレンズを突っ込んで撮影できました。

バッグの中に放り込んでおけば、空港にふらっと立ち寄ったときでもヒコーキを撮れますね。
使っていて気になったのは液晶VFです。約23万ドットなので使いやすさは期待していませんでしたが、見つめ続けているとなんだか車に酔ったような変な気分になりました。個人差なのかもしれませんが、望遠域で画像が揺れ気味の時は注意が必要かもしれません。あらためて光学VFの見やすさを再認識しました。

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